Samsungは2025年6月、スマートホーム戦略の中心デバイスとなる「Galaxy Home Hub 第2世代」を正式に発表しました。初代モデルのシンプルなデバイス統合から一歩進化し、**AIと家電連携の中核を担う“暮らしの司令塔”**として注目を集めています。
この第2世代モデルは、Samsung独自のスマート家電プラットフォーム「SmartThings」との統合だけでなく、Google Home・Amazon Alexa・Apple HomeKitとのクロスプラットフォーム連携も強化され、Matter規格にもフル対応。これにより、ブランドの垣根を超えた“真のスマートホーム中心端末”としてのポジションを確立しています。
■ スマートディスプレイとしての進化
Galaxy Home Hub(第2世代)は、10.1インチの高解像度AMOLEDタッチディスプレイを搭載し、家電やセンサーの状態を直感的に操作可能。
ユーザーごとのプロファイルに基づいたカスタマイズが可能で、朝のニュース、天気、スケジュール、家族の在宅状況などが一画面に集約されます。
加えて、**Samsung Daily+**との統合により、動画視聴、音楽再生、Samsung Healthフィットネスガイド、子供向け教育コンテンツなど、エンタメ機能も充実。家の中心に設置する“インテリジェントパネル”としての役割を強化しています。
■ AIアシスタント × 暮らしの最適化
今回新たに強化されたのが、**AIアシスタント「Galaxy AI」**との連携機能です。
スマートスピーカーやディスプレイを超えた操作体験として、以下のような新機能が提供されています:
- 「15分後に洗濯終了」と自動通知
- 「室温が下がると空気清浄機をON」にする条件付きルール
- 「冷蔵庫内の食材を元に献立提案」
- 「出勤前にコーヒーメーカー、空調、照明を一括起動」
これらはすべて、音声でもタッチ操作でも制御できるほか、習慣学習型AIにより、ユーザーの生活リズムに応じた提案も進化しています。
■ マルチブランド対応とセキュリティ強化
Galaxy Home Hubは、Matter規格とThread通信に正式対応。LG、Panasonic、IKEA、Philips Hueなどの他社製スマート機器ともスムーズに接続可能となりました。
また、Samsung Knoxによるエッジデバイス向けセキュリティも実装され、スマートホームの脆弱性をカバー。ユーザープロファイルごとにデータの分離も可能で、家族で安心して使える設計となっています。
Galaxy Home Hub(第2世代)の主な仕様:
● ディスプレイ:10.1インチ AMOLED(1920×1200)タッチ対応
● プロセッサ:Exynos AIチップ(NPU搭載)
● スピーカー:ステレオスピーカー(Dolby Atmos)+3マイク構成
● 通信:Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.3 / Matter / Thread
● 対応サービス:Samsung SmartThings / Daily+ / Google / Alexa / HomeKit
● OS:SmartThings OS(Tizenベース)
● 設置方法:卓上スタンド / 壁掛け対応(マグネット式)
● セキュリティ:Samsung Knox(エッジAI保護+ユーザー分離)
● カラー展開:ピュアホワイト / グレーシルバー / ウォームサンド
■ スマートホームの“中枢”としての完成形へ
Galaxy Home Hub(第2世代)は、従来のスマートディスプレイやスマートスピーカーとは一線を画す、“家全体の知能化”を司る存在へと進化しています。
単なる家電コントローラーではなく、AIが家族構成・気候・時間・データを統合して判断し、先回りして行動するホームOSとして、未来のスマートホームの標準を示す製品といえるでしょう。