リコーは、新たに高速A3カラー複合機**「IM C7010」および「IM C8010」**を発表しました。これら2機種は、企業内での高負荷な印刷ニーズやデジタルファーストな業務環境に対応するために設計されたもので、生産性・使いやすさ・環境性能のすべてを強化しています。
■ 高速印刷と高度な後処理機能を小型筐体に集約
IM C7010は、2023年に登場した「IM C10シリーズ」をベースに、最大**70枚/分(ppm)**の印刷速度を実現したリコー初のオフィス向け70ppmカラーMFPです。
特筆すべきは、外付けフィニッシャーなしでホチキス留めが可能な内蔵ステープラー機能を搭載し、省スペースでプロフェッショナルな仕上げが行える点です。
IM C8010はシリーズ最上位モデルで、最大80ppmの高速印刷に加え、さらなる後処理機能や環境対応を強化。カラー解像度は最大2,400×4,800dpiで、コピー・スキャン・FAX(オプション)にも対応しています。
■ サステナビリティを強化した「IM C8010」
IM C8010は、使用済みリサイクルプラスチック33%、リサイクル鋼材32%を採用しており、組立も100%再生可能エネルギーで実施。
さらに、
- 省電力モードで37%の電力削減
- 全体のCO₂排出量を5%削減
を達成しており、Energy Star認証およびEPEAT Gold認定も取得しています。
■ 高度な操作パネルとAI機能で業務効率を向上
両モデルには、第3世代の10.1インチSmart Operation Panelを搭載。Android OS 10をベースとした統一インターフェースを採用し、最大300枚/分でのスキャンが可能なSPDFに対応しています。
IM C8010ではさらに、AIによる原稿向き自動判別機能および紙ずれ自動補正機能が追加されています。
セキュリティ面では、TPM2.0モジュールとWPA3対応によるWi-Fi強化、Ricoh独自の**Always Current Technology(ACT)**によって最新の状態で安全に利用可能です。
■ クラウド連携とデジタルワークフローの最適化
両モデルはRICOH Smart Integrationに対応し、Microsoft Modern Authenticationやリコーのクラウドプラットフォームと連携することで、紙業務の自動化やリモートワーク環境の最適化を実現します。
製品担当マネージャーのSul Koralege氏は、
「高ボリューム・高スピードが求められるデジタルファーストな業務環境において、これらの新型A3 MFPは優れた性能と高度なセキュリティ、クラウド連携機能で企業の生産性を支援します」
とコメントしています。