Windows 11 Insider Preview Build 26220.6772がDevチャネルに登場:新機能「Click to Do」とWindows Helloの拡張対応
Copilot+ PC向け「Click to Do」機能が進化
Microsoftは、Windows Insider Blog にて、Windows 11 Insider Preview Build 26220.6772 (KB5065797) をDevチャネル向けに公開しました。今回のアップデートでは、Copilot+ PCで利用できる「Click to Do(プレビュー)」に複数の新機能が追加されています。
まず注目すべきは、**画像オブジェクト選択機能(Image Object Select)**です。画像上にマウスをホバーすると選択可能なオブジェクト領域がハイライトされ、コピー&ペーストやCopilotとの連携によるクリエイティブな操作が容易になります。
さらに、**単位変換機能(Unit Conversion)**も新たに搭載され、長さ・面積・体積・重量・温度・速度といった単位を即座に変換可能です。画面上の数値+単位をホバーするとツールチップが表示され、クリックするとより詳細な変換オプションを確認できます。この機能は現時点でMicrosoft Copilot内でもサポートされていますが、EEA(欧州経済領域)および中国ではまだ利用できません。
Windows Helloが外付け指紋センサーをサポート
セキュリティ機能にも大きな強化が加えられました。これまで内蔵型生体認証センサー搭載デバイスのみに対応していたWindows Hello Enhanced Sign-in Security(ESS)が、外付けの指紋センサーにも対応しました。これにより、デスクトップPCやCopilot+ PCでも最も高度なサインインセキュリティが利用可能になります。
設定方法は、[設定] > [アカウント] > [サインインオプション] からESS対応の指紋リーダーを登録するだけです。詳細なフィードバックは「Feedback Hub(WIN + F)」の「Security and Privacy > Windows Hello Fingerprint」で送信できます。
セットアップ体験の改善:ユーザーフォルダー名のカスタマイズが可能に
新しいWindows Setup Experienceでは、セットアップ中に「C:\User<name>」フォルダーの名前をカスタマイズできるようになりました。
手順は以下の通りです:
- Microsoftアカウントのサインインページで Shift + F10 を押してコマンドプロンプトを開く
cd oobe
と入力し、続けてSetDefaultUserFolder.cmd <YourFolderName>
と入力- フォルダー名は最大16文字までで、Unicode文字のみが使用可能です
一方で、ローカルアカウント作成メカニズムの削除も実施され、インターネット接続およびMicrosoftアカウントがセットアップ時に必須となります。
ファイルエクスプローラーとダークモードの改良
File Explorerでは、コピー・移動・削除ダイアログのダークモードが改善されました。進行状況バーや確認ダイアログも一貫したダークテーマで表示されるようになり、全体的な視覚体験が向上しています。
修正内容と既知の問題
今回のビルドでは、タスクバーの自動非表示動作の不具合や、Enhanced Video RendererおよびHDCP関連の再生問題など、多数の不具合が修正されています。
一方で、Click to Doの右端ジェスチャーによる起動時に誤表示が発生する問題や、ログイン画面でのタッチキーボード起動不具合などが既知の問題として報告されています。
XboxコントローラーをBluetooth経由で接続した際にPCがクラッシュする問題については、Device Managerからドライバーをアンインストールすることで回避可能です。
Devチャネル利用者への注意事項
Devチャネルでは、Windows 11 バージョン25H2が有効化パッケージ(enablement package)経由で配信されています。また、**Controlled Feature Rollout(CFR)**により段階的に新機能が展開されています。
詳細や最新ビルド情報は、Flight Hubで確認できます。