ソニーエレクトロニクスは、プロフェッショナルなハンドヘルドカメラ、デジタルシネマカメラ、αシリーズの交換レンズカメラで使用されるCamera Remote Toolkitの新しいファームウェアアップデートを発表しました。このツールキットは、Camera Remote SDKおよびCamera Remote Commandを使用して、ソニーのカメラとレンズをリモートで制御し、コンテンツ制作、点検、調査など様々な用途に対応します。
Camera Remote SDKバージョン1.13の新機能
最新のアップデートであるCamera Remote SDKバージョン1.13は今月中にリリースされ、以下の機能が追加されます:
- 対応機種の拡大:SDKはZV-E10 II、PXW-Z200、HXR-NX800などの追加機種に対応し、従来対応していたILX-LR1、ILCE-1、ILCE-9M3、ILCE-7シリーズなどのモデルにも引き続き対応します。
- 光学ズームのポジション設定:光学ズームの位置をコマンド一つで調整できるようになり、操作の効率が向上します。
- リモートエミュレーション機能:カメラからの画面表示情報をリモートで受信できるようになり、直接カメラを操作するのに近いレベルの制御が可能になります。
- 露出通知のタイミング調整:スチル撮影前に露出信号を事前に提供し、フラッシュライトの同期をより正確に行えるようにします。
- ビデオ録画ワークフローの強化:カメラをリモートで制御しながらファイルのバックグラウンド転送が可能になり、ビデオ録画を全ファイルをダウンロードすることなくプレビューできます。
ILX-LR1向けのリモートファームウェアアップデート
ソニーは、ILX-LR1産業用カメラ向けにリモートファームウェアアップデート機能も提供します。この機能により、ユーザーはシステムを分解することなく、ユーザーアプリケーションを通じてカメラのファームウェアをアップデートできます。現時点では、この機能はファームウェアバージョン1.13を搭載したILX-LR1モデルのみが対象です。
Camera Remote Commandバージョン2024.1.0のリリース予定
SDKのアップデートに加えて、ソニーは今月中にCamera Remote Commandバージョン2024.1.0をリリース予定で、以下の機能が含まれます:
- モデルの互換性:FX6、BURANO、α9 III、ZV-E10 IIなどの新モデルに対応。
- PTP-ITサポート:EthernetケーブルまたはWi-Fi接続を介してカメラを制御できるようになります。
- 100以上の新しいコマンド:メモリーカードスロットの切り替えや、撮影環境に応じたISO AUTOの上限および下限の調整が可能になります。
詳細については、ソニーの公式ウェブサイトこちらをご覧ください。
投稿ビュー: 123