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三菱電機、新型SCARAロボット「MELFA RH-10CRH」「RH-20CRH」を発表 – 高速・軽量設計で生産性向上へ

三菱電機の新型ロボット。(画像提供:三菱電機)
三菱電機の新型ロボット。(画像提供:三菱電機)

三菱電機は、デジタル製造の導入促進と労働力不足への対応を目的として、新型SCARAロボット「MELFA RH-10CRH」と「RH-20CRH」を発表した。これらのロボットは、高速動作と優れた設置性、効率性を兼ね備え、製造現場の自動化をさらに進化させる。

高速・軽量でスペース効率の高い設計

RH-CRHシリーズは、食品や自動車業界の組立・搬送に適したRH-10CRHと、重量物の取扱いや包装に特化したRH-20CRHの2種類を展開。それぞれ最大リーチ半径600mm~1000mm、可搬重量10kgおよび20kgを誇る。軽量かつコンパクトなデザインにより、省スペース環境にも柔軟に対応できる。

バッテリーレスモーター採用でメンテナンス負担を軽減

新型ロボットはバッテリーレスモーターを採用し、定期的なバッテリー交換を不要にした。これにより、保守コストの削減だけでなく、バッテリー消耗による位置情報の消失リスクも解消。長期間の連続運転や停止後の再起動時でも安定した動作を保証する。さらに、従来モデルと比べて最大69%の軽量化を実現し、設置や設備コストの削減にも寄与する。

高度な機能を搭載し、製造DXを加速

RH-CRHシリーズは、3D・2Dビジョンセンサーやフォースセンシングを活用した精密な動作に対応。また、ギガビット産業用イーサネット「CC-Link IE Field Basic」に対応し、既存の生産ネットワークや三菱電機のFA機器とシームレスに統合できる。さらに、安全オプションを備え、協働作業環境でも安心して運用可能だ。

三菱電機 開発セクションチームリーダーの松村啓介氏は、「RH-CRHシリーズは、現場の課題に応える高性能ロボットとして開発されました」と述べた。また、AIビジュアル検査「MELSOFT VIXIO」やデジタルツイン構築ソフト「MELSOFT Gemini」との組み合わせにより、さらなる自動化やコスト削減、システム最適化が期待できるとしている。

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