任天堂は、次世代のスイッチ後継機が現行のスイッチゲームをプレイ可能で、またNintendo Switch Onlineサービスやアカウントの情報を引き継げることを公式に確認しました。この発表は、任天堂の中間期政策説明会で行われ、後継機の詳細については「後日発表予定」とされています。
売上は減少も堅調な業績
また、現在のスイッチの売上データも公開され、過去3ヶ月間で472万台が販売されたことが明らかになりました。これは前年同期比で31%減少していますが、スイッチの累計販売台数は1億4600万台を超え、任天堂ハードウェアとして新たなソフト販売記録となる13億本が達成されました。さらに、Nintendo Switch Onlineの会員数は前年より若干減少し、約3400万人となっていますが、Expansion Pack(追加コンテンツパック)を選ぶユーザーは増加しています。
互換性とゲーム保存の重要性
次世代スイッチの互換性の確認は、ゲーム業界で長年の懸念となっている「過去のゲームとの互換性」を解消するものです。Xbox Series XやPS5は後方互換性を提供していますが、スイッチはディスクからカートリッジへの移行に伴い、過去の任天堂のコンソールとの互換性が難しくなっています。
しかし、任天堂は次世代スイッチでの移行をスムーズにするために互換性を確保しており、これはプレイヤーの満足度を保つだけでなく、ビデオゲームの保存という観点からも重要です。ビデオゲーム歴史財団の報告によると、2010年以前に発売されたゲームの87%以上が「絶滅危惧種」または購入不可能な状態にあるとされています。スイッチは一部の任天堂の過去のカタログを再発売していますが、依然としてアクセスできないゲームは多いです。
任天堂は、現在のスイッチの後継機を2025年3月までに発表予定で、プレイヤー層とゲームライブラリの保存を両立させるために次世代機の開発を進めています。