富士フイルムのハーフサイズコンパクトカメラ「X half」が、日本国内で2か月連続ベストセラーとなったことが明らかになりました。発売当初の話題性だけで終わるとの見方もありましたが、実際には販売ランキングで2位のソニー a7C IIを大きく引き離して首位を維持していると、Digicame Infoが報じています。
■ チャコールグレーが圧倒的に人気
販売ランキングを公表したMap Cameraによると、「X half」の3モデルのうち、チャコールグレーが圧倒的に人気を集めており、ブラックとシルバーの2色をあわせた予約数よりも多いとのことです。現在もチャコールグレーの注文がすべてさばき切れておらず、購入希望者の一部はブラックやシルバーに切り替えている状況です。
■ 7月の新製品売れ筋ランキングは多様性に富む結果に
7月の新製品ランキングは非常に多様で、富士フイルム、ソニー、ニコン、リコー、OM SYSTEM、キヤノンの6社がトップ10に入る結果となりました。
富士フイルムからは「X-M5」「X-S20」「X-T5」の3機種がランクイン。
特にリコー GR IIIxが4位に入っている点は注目に値します。リコーは5月に「GR IV」の今秋発売を予告しており、標準GR IIIの需要が落ち着く一方で、長焦点レンズを搭載するGR IIIxには依然として高い関心が集まっています。
また、OM SYSTEMの「OM-5 Mark II」が7位に入った点も話題となっています。同社は主流市場での存在感に課題があるものの、スタイリッシュでコンパクトなデザインによって新たな層の支持を獲得しつつあるようです。
■ 中古ランキングではNikon Zfが2か月連続トップ
中古カメラ市場では、Nikon Zf が2か月連続で1位に輝いています。続いて「Ricoh GR IIIx」「Sony a7 III」「Fujifilm X-T5」「Ricoh GR III」「Nikon Z50 II」「Sony a7C II」「Nikon Zfc」「Sony a7 IV」「Nikon D750」がトップ10となりました。
ただし、Map Cameraによると8月にはZfのキャッシュバックキャンペーンが実施される予定で、新品モデルの人気が高まることから、中古需要は一時的に落ち着く可能性があるとのことです。
今後、8月のランキングでも「X half」がトップを維持できるかが注目されます。現時点では、同モデルを超える勢いを持つカメラは見当たらず、圧倒的な支持が続くと見られています。
出典: petapixel.com