日本の大手年次電子展が火曜日に始まり、同会場で行われるモビリティ展と同時開催されています。この共同展示会は、業界間の協力を促進する初の試みであり、多くの企業が人工知能(AI)をフィーチャーしています。
この「先端技術の統合展示会」と「日本モビリティショー」の共同開催は、技術と自動車企業の境界がますます曖昧になる中、ハイテクソフトウェアを搭載した接続型・自動運転型の車両が増加していることを受けています。
主催者である日本電子情報技術産業協会(JEITA)と日本自動車メーカー協会(JAMA)は、共同イベントが業界間の活動を促進し、革新を推進することを期待しています。
AIが展示会の主要テーマに
AIはこの展示会の主要テーマの一つであり、約800の参加者の半数が技術セクションでAIに関連する製品や技術を展示しています。「AIを導入するかどうかではなく、AIを活用して私たちの課題に対する解決策を見つける方法を考える新しい時代に入った」と、JEITAの代表であり、パナソニックホールディングス社の会長である津賀一宏氏は開会の挨拶で述べました。
自動車セクションでの展示
自動車セクションに参加する企業の中で、トヨタ自動車が災害時に電動発電機や調理用グリルを動かせるポータブル水素タンクを展示しています。トヨタは、燃料電池車の移動だけでなく、水素を利用するさまざまな方法を提案することで、グリーン技術の普及を促進するとしています。
パナソニックは、高い発電効率を持つペロブスカイト太陽電池を展示しており、「この技術は自動車の窓に設置するなど、さまざまな用途がある」とパナソニックの担当者は述べました。
ソニーグループは、2022年に本田技研と設立した電気自動車の合弁会社の最新の車両安全システムを展示しています。このシステムは、運転中の運転手の眠気を検知できるイメージセンサーとレーザー技術を利用しています。「考えもしなかった技術が多くある」とJAMAの片山雅則会長は展示を見た後、記者団に語りました。「技術業界とのコラボレーションを続けていきたい」とのことです。
AI関連製品の展示
AI関連の製品の中では、NECが映画の内容を理解し、自動的にその要約をテキストで出力するAIサービスを展示しています。この技術は、自動車事故の際にダッシュボードカメラを利用して自動車保険会社の報告書を作成するなど、さまざまな状況で使用可能です。「スポーツイベントの要約作成や、建設現場や介護施設での進捗報告の際にも便利です」とNECの担当者は述べました。
TDKは、人間の脳の構造を模倣し、AIの電力消費を既存製品の1/100に抑える半導体コンポーネントを開発しました。
約1000社が、東京近郊の千葉・幕張メッセで行われる共同イベントに参加しており、金曜日まで開催されます。入場は無料ですが、来場前にオンラインで登録が必要ですと主催者は伝えています。