ASUSは2025年6月、世界初となる折りたたみ式の有機ELポータブルディスプレイ「ZenScreen Fold OLED MQ17QH」を正式に発表しました。
近年、テレワークやモバイルワークが進む中で、軽量かつ高画質な外部モニターの需要は急増していますが、本モデルはそのニーズに折りたためる“画面拡張”という革新的な形で応えています。
ASUS Zenシリーズの“携帯性”と、“映像体験”を極限まで融合させた本機は、ノートPCやスマートフォンとの親和性も高く、仕事から映像鑑賞まで幅広く活用できる製品です。
■ 17.3インチの大型4K OLEDを“折りたたみ”で持ち運ぶ時代へ
ZenScreen Foldは、17.3インチ(アスペクト比4:3)4K解像度(3840×2560)のOLEDパネルを搭載し、sRGBカバー率100%、HDR対応、1000000:1の高コントラスト比を実現。
この美しいパネルが、中央から内折れ式に折りたたむことで約A4サイズ(12.5インチ相当)にまで縮小可能。厚さも約9mm、重量はわずか約1.1kgと、日常的な持ち歩きにも十分対応します。
折りたたみ部分の耐久性も高く、30,000回以上の開閉テストに合格しており、実用面でも信頼性が確保されています。
■ USB-C×2、HDMI、スタンド一体型など“設計の完成度”が高い
インターフェースにはUSB-C(DP Alt Mode / PD対応)を2基、フルサイズHDMI、3.5mmジャックを搭載し、ノートPC、タブレット、スマホ、ゲーム機などさまざまなデバイスとの接続が可能。
さらに、折りたたみ状態でも使用できる360度対応キックスタンドを本体に内蔵し、縦置き・横置きのどちらでも安定して設置できます。
また、ブルーライト軽減機能、フリッカーフリー技術も搭載されており、長時間使用にも目に優しい設計です。
■ どこでも“プロダクティビティ空間”を展開可能
ZenScreen Fold OLEDは、**持ち運び可能な作業空間=「どこでもデュアルディスプレイ」**を実現するツールとして、リモートワーカーやクリエイターに最適です。
- 出先でプレゼン画面を展開
- ホテルで映画や動画編集のサブモニターに
- スマートフォンと接続し大画面UI化(Samsung DeX、Pixel Desktop対応)
- SwitchやPS5などのゲーム画面にも対応
これらの使い方により、単なる“ディスプレイ”ではなく、空間を変えるガジェットとしての可能性を示しています。
ASUS ZenScreen Fold OLED MQ17QH の主な仕様:
● ディスプレイサイズ:17.3インチ OLED(折りたたみ式)
● 解像度:4K(3840×2560 / 60Hz)
● 輝度・色域:HDR対応 / 100% sRGB / DCI-P3 95%
● インターフェース:USB-C ×2(PD対応)/ HDMI / 3.5mmジャック
● スピーカー:ステレオスピーカー内蔵
● 重さ・サイズ:約1.1kg / 約9mm(折りたたみ時)
● 耐久性:30,000回折りたたみ保証
● 付属品:USB-Cケーブル、HDMIケーブル、専用カバー兼スタンド
● カラー展開:シャドウブラック
■ 折りたたみ×モバイルの“新しい映像体験”を創る一台
ZenScreen Fold OLEDは、折りたたみスマートフォンやノートPCとは異なる方向性から「携帯できる高画質空間」を実現した新ジャンルの製品です。
ASUSが長年培ってきたモニター技術とモバイル設計の融合によって、映像体験と作業効率を両立する未来型ガジェットとして、多くのユーザーに新たな価値を提供していくことは間違いありません。