Gmailが全メールサービス間でエンドツーエンド暗号化を実現:Google Workspaceで新たなセキュリティ強化
Gmail、全ユーザー宛てのE2EE送信を正式対応
Googleは、世界で最も利用されているメールサービス「Gmail」において、他のメールサービス利用者にもエンドツーエンド暗号化(E2EE)メールを送信できる新機能を発表しました。これにより、Gmailを利用する企業や組織は、より安全でプライベートな通信を実現できます。
同機能は、Google Workspace Enterprise PlusとAssured Controlsアドオンを利用するユーザー向けに、2025年10月2日より段階的に提供が開始されています。
鍵交換不要で簡単に安全通信
従来、異なるプラットフォーム間でE2EEを実現するには、暗号鍵の交換や専用ソフトウェアが必要でした。しかし今回のアップデートにより、Googleは「最小限の手間でE2EEを実現し、管理者やエンドユーザーの負担を軽減する」と説明しています。
受信者は、Gmailを使っていなくてもゲストアカウント経由で暗号化されたメールを安全に閲覧できるようになりました。これにより、企業は高いセキュリティ基準を維持しながら、取引先や外部関係者とも安全な通信が可能になります。
管理者による設定が必要
なお、この新しいE2EE機能はデフォルトでは無効になっており、Google Workspaceの管理者が設定ページから有効化する必要があります。詳細な手順はGoogleサポートページで確認できます。
既にGmailクライアントサイド暗号化を利用しているユーザーの場合、この機能は自動的に有効になります。利用方法の詳細はこちらから確認可能です。
Gmailの進化と今後の展望
Googleは2004年4月1日にGmailをリリースし、現在では25億人以上のユーザーを抱える巨大な通信プラットフォームへと成長しました。今回のE2EE対応は、データプライバシー強化と企業向けセキュリティ向上の一環として、21周年を迎えたGmailにとって大きな節目といえます。
出典: Forbes