米人工知能(AI)企業のOpenAIは2月4日、新たなAIツール「deep research」を発表した。このツールは、インターネット上の情報を多段階で調査し、複雑なリサーチタスクを自動化することを目的としている。
OpenAIの最新モデル「o3」を活用した高度な情報収集
「deep research」は、OpenAIが開発中の最新AIモデル「o3」の特別バージョンを搭載しており、ウェブブラウジングとデータ分析に最適化されている。このツールでは、ユーザーが与えた指示(プロンプト)に基づき、ChatGPTがテキスト、画像、PDFなどの複数のオンラインソースを検索・分析し、専門家レベルのレポートを生成する。
OpenAIは、このツールについて「人間が何時間もかけて行うリサーチを、わずか数十分で完了できる」と説明している。
課題も指摘 – 信頼性や確信度の調整に改善の余地
「deep research」はまだ開発初期の段階であり、いくつかの課題もあるという。OpenAIは、「信頼できる情報と噂を区別するのが難しい場合がある。また、確信度の調整が十分でなく、不確実性を正確に伝えられないことがある」と述べている。
2月から順次提供開始
このツールは、まずChatGPTのウェブ版で利用可能となり、2月中にモバイルおよびデスクトップアプリにも導入される予定だ。
「deep research」は、OpenAIが2025年に発表した2つ目のAIエージェントとなる。同社は1月に「Operator」というAIツールを発表しており、こちらはTo-Doリストの作成や旅行計画の補助など、幅広いタスクをこなすことができる。
OpenAIは今後も、AIを活用した業務の効率化やリサーチ支援の可能性を広げていくとみられる。
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