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TSMC創業者、インテルは半導体製造業よりAIに注力すべきだと指摘

マザーボードにはんだ付けされた Intel マイクロチップ。(画像ソース: Slejven Djurakovic、Unsplash)
マザーボードにはんだ付けされた Intel マイクロチップ。(画像ソース: Slejven Djurakovic、Unsplash)

インテルのCEOであるパット・ゲルシンガー氏が退任した件について、台湾半導体製造(TSMC)の創業者モリス・チャン氏は、インテルが契約製造業者になることを目指すのではなく、人工知能(AI)に注力すべきだったと述べました。チャン氏は自伝の発表イベントで、ゲルシンガー氏が退任した理由については分からないものの、インテルが新たな戦略とCEOを求めているようだと語りました。

ゲルシンガー氏の退任とインテルの戦略

ゲルシンガー氏は今月初め、インテルの取締役会が彼の戦略が進展していないと判断し、退任を余儀なくされました。ゲルシンガー氏は、インテルが他の企業向けに最速かつ最小のコンピューターチップを製造する「ファウンドリ」ビジネスモデルを再びトップに立たせることを目指していましたが、この分野で世界最大の契約製造業者であるTSMCにリードを奪われていました。

「AIに注力すべきだった」

チャン氏は、ゲルシンガー氏の戦略がうまくいかなかったのか、実行が不十分だったのかは分からないとしつつも、AIに注力するべきだったと語りました。「AIに比べると、ゲルシンガー氏はファウンドリになることに集中しすぎたように見えます。今となっては、AIにもっと注力すべきだったというのが正解だと思います」と述べました。

また、インテルが現在、新しい戦略やCEOを見つけるのが非常に難しいことを指摘しました。

TSMCとの摩擦

チャン氏は、ゲルシンガー氏の野心的な製造目標やAI関連のクライアント戦略が契約の喪失やキャンセルを引き起こし、TSMCとの摩擦も生んだと述べました。「少し失礼だった」とも評価し、両社の関係に緊張があったことを強調しました。

チャン氏の自伝とインテルとの歴史

チャン氏は先月、自伝を発表しました。この自伝では、1964年から2018年までの自身の人生と、AppleやQualcommとの取引、そして1980年代にインテルがTSMCへの投資を拒否した経緯が語られています。インテルはその後、TSMCの重要な顧客となることとなりました。

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