成都でXiaomi SU7が炎上、運転手死亡 株価8.7%下落で安全性に懸念広がる
成都で悲劇的事故、Xiaomiの電気自動車SU7が炎上
2025年10月13日、中国・成都(Chengdu)で発生した交通事故により、Xiaomi(シャオミ)の電気自動車「SU7」が炎上し、運転手が死亡しました。
警察によると、事故はもう一方の運転手の飲酒運転が原因の可能性があり、速度超過などの他の要因も現在調査されています。
現地報道(News.Az)によれば、衝突の衝撃で車両は中央分離帯にぶつかり、対向車線へ飛び出して炎上。
ドアが開かず運転手が脱出できなかったため、救助隊が消火にあたったものの、運転手は現場で死亡が確認されました。
Xiaomi株が急落、EV安全性への不安が広がる
この事故を受け、香港証券取引所でXiaomiの株価は前日比約8.7%下落しました。
市場では「SU7の安全性に関する懸念」が投資家心理を冷やす要因となったとみられています。
SU7は2024年3月に発売されたXiaomi初期の電気自動車シリーズの一つで、ブランドの象徴的存在でもあります。
しかし、今年春にも同モデルによる死亡事故が発生しており、再び安全性への注目が高まっています。
専門家「ドア機構の設計見直しが必要」
アナリストは今回の事故を受け、電気自動車のドア機構設計の再考を求める声を上げています。
特に、外見上はシームレスなハンドル構造を採用する車種では、衝突時にドアが開かなくなるリスクが指摘されています。
こうした事例が相次ぐことで、メーカー各社が信頼性と安全性を高めるための設計改善に取り組む契機となる可能性があります。
Xiaomi「徹底調査と安全強化を進める」
Xiaomiは声明で、事故の経緯を徹底的に調査し、再発防止策を講じる方針を表明。
「調査の透明性を確保し、今後の電気自動車の安全性向上に全力で取り組む」と述べました。
政府および関係当局も現在、事故原因の詳細な分析を進めています。
最終的な結論が出るまでには時間を要するとみられますが、この事件は、EV時代における安全技術の重要性を改めて浮き彫りにしています。
出典: News.Az

