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スペースX、再びスターリンク衛星打ち上げに成功 13基が「Direct to Cell」機能搭載

SpaceX のロケットブースターが、巨大なロボットアームを備えたタワーのある着陸パッドに向けて地球に帰還中。
SpaceX のロケットブースターが、巨大なロボットアームを備えたタワーのある着陸パッドに向けて地球に帰還中。

米スペースXは現地時間4月6日(土)午後8時53分、フロリダ州ケネディ宇宙センターの第39A発射台からファルコン9ロケットによる打ち上げを実施し、21基のスターリンク衛星を軌道へ送り出しました。そのうち13基には「Direct to Cell(携帯直接通信)」機能が搭載されており、将来的に地上の通信インフラに依存せず、スマートフォンなどと直接通信が可能になることが期待されています。

満月とロケットが共演

今回の打ち上げは、2日間の延期を経て行われました。当初は4月4日(木)と5日(金)に予定されていましたが、スペースXから延期の理由は公式に発表されていません。しかし、6日夜には澄み切った空の下、満月のそばを通過するロケットの光景が観測者を魅了しました。地域によっては、ロケットが満月の「下を通過したように見えた」という声も聞かれました。

使用されたファーストステージは10回目の飛行

今回の打ち上げで使用されたファーストステージ・ブースターは通算10回目の飛行となりました。これまでに4回のスターリンクミッションに加え、NASAのクルー8ミッション、ポラリス・ドーン、CRS-31補給ミッション、Astranis通信衛星ミッション、IM-2ミッションに使用された経歴を持ちます。

打ち上げから約8分半後、このブースターは**大西洋上に待機していたドローン船「A Shortfall of Gravitas」**に着陸しました。フロリダ中部ではソニックブーム(音速突破音)は聞かれませんでした。

今後の打ち上げ予定と他社の動向

次回のスペースXによるスターリンク打ち上げは、4月13日(日)午後9時59分以降ケープカナベラル宇宙軍基地・第40発射台から予定されています。こちらも新たなバッチのスターリンク衛星が投入される見込みです。

一方、アマゾンの「プロジェクト・カイパー」衛星の初打ち上げは、悪天候(積雲と強風)を理由に中止され、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のAtlas Vロケットによるミッションは延期となっています。ULAのCEOトリー・ブルーノ氏はX(旧Twitter)にて、新たな打ち上げ日時は調整中で、発射管制区の許可が下り次第発表すると述べました。

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