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メタ、世界を繋ぐ40,000kmの海底ケーブル敷設計画

Meta のロゴ。(画像ソース: Wikimedia Commons)
Meta のロゴ。(画像ソース: Wikimedia Commons)

Facebookの親会社であるメタは、数十億ポンドを投じて40,000km以上に及ぶ海底光ファイバーケーブルを敷設する計画を進めていると報じられています。このケーブルは地球を一周できる長さで、メタが運営するソーシャルメディアプラットフォームやAIへの投資に必要な膨大なデータを管理するために使用されます。TechCrunchは、メタに近い情報筋からこの計画を確認したと報じています。

世界規模の海底ケーブル

メタにとって初めてとなるこのプロジェクトでは、同社が唯一の所有者およびユーザーとして海底ケーブルを利用します。起業家で技術専門家のSunil Tagare氏は、このプロジェクトを「世界を驚かせる一大ケーブル」と表現し、予算は20億ドル(約2900億円)から始まり、最終的には100億ドル(約1兆4500億円)を超える可能性があると報じています。

メタは既に「2Africaケーブル」というインターネット接続プロジェクトを進行中で、これはアフリカとヨーロッパを繋ぐことを目的としています。しかし、このプロジェクトは共同開発であり、ヴォーダフォンやオレンジなどの企業も関わっています。メタの独自の海底ケーブル計画はまだ初期段階にあり、物理的な部品はまだ注文されていませんが、同社は2025年初頭にプロジェクトの詳細とルートを発表する予定です。

インド向けのサービスと地政学的リスク回避

メタはすでに、Googleに次いで世界で2番目に大きなインターネットトラフィックの提供元となっており、Facebook、Instagram、WhatsAppなどからのデータが主な源です。インドはアメリカ以外で最大のユーザーベースを持ち、この海底ケーブルはインド向けのサービスを特に強化することが期待されています。Sunil氏によれば、このケーブルは「W」字型のルートを取る予定で、米国東海岸から南アフリカ、インドを経て、オーストラリアを通り米国西海岸へ戻ります。このルートは、紅海や南シナ海、エジプトなどの地政学的リスクの高い地域を避けるように設計されています。

海底ケーブルの重要性

メタは、このビジネスを保護するために海底ケーブルに投資する最初の企業ではありません。海底ケーブルはインターネットのバックボーンであり、世界中のデータトラフィックの99%を運んでいます。MicrosoftやAmazonなども海底インフラへの投資を行っています。2022年にはGoogleが「Grace Hopperケーブル」を導入し、ニューヨークとイギリスのコーンウォールのブードを6,000km以上で繋げました。このケーブルは、同時に1,750万人が4Kビデオをストリーミングできる容量を持っています。Googleは他にもいくつかの大規模な海底ケーブルを所有しており、最近では共同運営よりも独自の運営へとシフトしています。

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