メタCEO、25件の訴訟で個人責任なしと判決
米カリフォルニア州オークランドの連邦地方裁判所のイボンヌ・ゴンザレス・ロジャース判事は、メタ・プラットフォームズのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏が、子どものソーシャルメディア中毒に関連した25件の訴訟で個人的に責任を負わないとの判決を下しました。
判決の詳細
訴訟では、ザッカーバーグ氏がFacebookやInstagramの精神的健康への悪影響を隠蔽する努力を指揮したとされ、彼をメタの「隠蔽行為の中心人物」と形容しました。
しかし、ロジャース判事は、ザッカーバーグ氏の具体的な不法行為を裏付ける証拠が欠けていると指摘しました。「企業活動を管理しているだけでは個人責任を問うのに十分ではない」として、同氏への訴えを棄却しました。この判決はメタ自体に対する関連請求には影響しません。
13州で提起された訴訟
原告は、以下の13州の法律に基づき訴訟を提起しました:
- アリゾナ州
- ニューヨーク州
- テキサス州
- バージニア州
- ウィスコンシン州
原告は、メタが子どもの精神的健康と安全よりも利益を優先したと主張しています。
法的代表者の反応
原告を代表する法律事務所モトリー・ライスの弁護士、プレヴィン・ウォーレン氏は、今回の判決を受けても法廷での戦いを続けると表明しました。「私たちの依頼者は、ビッグテックがいかにして利益のために子どもたちを危険にさらしてきたのか、その真実を明らかにするために尽力する覚悟です」と述べました。
ビッグテックに対する広範な法的挑戦
この25件の訴訟は、以下を含む他の主要テクノロジー企業を対象とした一連の訴訟の一部です:
- アルファベット(Google)
- バイトダンス(TikTok)
- スナップ(Snapchat)
子どもや親、学校区から提起された数百件の訴訟では、ソーシャルメディアプラットフォームが以下を引き起こしていると主張されています:
- 不安障害
- 鬱病
- 不眠症
- 教育的な混乱
- 日常生活への悪影響
州司法長官も参戦
これらの訴訟に加え、米国の多数の州司法長官が同様のケースを追求しています。過剰なソーシャルメディア使用が若者の精神的健康を悪化させていると結びつけ、テクノロジー企業に説明責任を求めています。
これらの訴訟が進む中、メタを含むテック大手は、若年層ユーザーへのソーシャルメディアの悪影響に対する責任をどう果たすのか、ますます厳しい監視にさらされています。