Googleは、10世代目にあたる「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」「Pixel 10 Pro XL」を正式に発表しました。新しいGoogle独自開発のTensor G5チップと最新のAIモデル「Gemini Nano」を搭載し、最もパーソナルかつ直感的に寄り添うスマートフォンを目指します。デザインも一新され、新しくワイヤレス充電と豊富なアクセサリ、環境に配慮した素材の採用も特長です。
■ 最新AI UI「Material 3 Expressive」を採用
新UI「Material 3 Expressive」は、ばねのようなアニメーションと滑らかな操作感を備え、Pixel 10シリーズに合わせて再設計されています。さらに、7年間のPixel Dropsに加え、OSおよびセキュリティ更新も継続されるため、長期的な利用にも安心です。
■ ハードウェア面の主な進化ポイント
Pixel 10(標準モデル)
- サテン仕上げのメタルフレーム、ポリッシュグラスバック、アイコニックなカメラバー。
- Obsidian, Frost, Indigo, Lemongrassの4色展開。
- 6.3インチActuaディスプレイ、輝度3000ニット。
- 大型オーディオユニットで重低音を強化。
- **5倍望遠レンズ(10倍光学品質、Super Res Zoomで最大20倍ズーム)**を初搭載。
Pixel 10 Pro / Pro XL
- より高性能な設計と最上位トリプルリアカメラ。
- ディスプレイはProは6.3インチ、Pro XLは6.8インチで、いずれもSuper Actuaディスプレイ搭載。
- カラーバリエーションは、Obsidian, Porcelain, Moonstone, Jade。
- **Pro Res Zoom(最大100倍ズーム)**を含むAI強化のカメラ機能。
- 16GB RAM搭載、さらに高速有線充電 + Pro XLは25W Qi2.2対応。
■ Tensor G5とGemini Nanoが実現するAI体験
Googleによる説明では、Tensor G5はTSMCの最新3nmプロセスで製造され、CPU性能34%向上、AI処理速度60%向上を実現しているといいます。
また、Gemini Nanoモデルが初めてTensor G5上で稼働し、高度なオンデバイス生成AI機能の実装を可能にしています。
Googleのブログでは「Magic Cue」と呼ばれる機能が紹介されています。これは、アプリ使用中に自動で必要な情報やアクションを提案するもので、たとえばフライト情報や画像検索などをチャット中に実行可能にする働きがあります。
さらに、Camera Coach機能では、構図やフレーミングのアドバイスなど、写真撮影の入門や上達を支援する機能が備わっています。
■ 発売時期と展望
3機種はいずれも8月28日発売予定で、Google Storeおよび各種販売代理店で取り扱われます。初動のマーキングをGoogle自身が示すPixel 10シリーズには、Androidユーザーだけでなく、AIに重点を置く全ユーザーにとって注目の一台となるでしょう。