Meta傘下のWhatsAppは、TestFlightを通じて配信されているiOS向け最新ベータ版において、**AIによる返信提案機能「Writing Help」**を試験的に導入しました。
この機能は、ユーザーが設定したトーンに応じて返信候補を提案してくれるもので、より自然で最適なメッセージを簡単に作成できるようになります。
詳細は、WhatsAppの最新動向を追跡している WABetaInfo が報じています。
■ 使い方:新しい「ペン」アイコンがAIアシスタントの合図
「Private Processing」をアプリ設定で有効にすると、チャット入力欄に短いフレーズを入力した際、これまでスタンプアイコンがあった場所にペンマークのアイコンが表示されます。
このアイコンをタップするとAIアシスタントが起動し、「表現の改善」「トーンの調整」「より明確な構成」などを即座に提案してくれます。
AIによる書き直し候補は最低でも3つ提示され、以下5種類のトーンから選択可能です。
トーン | 内容 |
---|---|
Rephrase | 意味を変えずに文章を読みやすく改善 |
Professional | フォーマルな表現に調整 |
Funny | 軽快でユーモアのある表現に変更 |
Supportive | 柔らかく励ましのニュアンスを強調 |
Proofread | 誤字脱字・文法の修正 |
ユーザーは結果を確認したうえで、元のメッセージを維持することも、AI提案に置き換えることも自由に選択できます。なお、受信側にはAIが使われたことは一切表示されません。
■ 個人情報の扱いとリリース時期
Metaによると、「Writing Help」は同社のPrivate Processing技術によって動作しており、
- メッセージは匿名化・暗号化された状態で処理
- 端末内で現在入力中の1メッセージのみを対象に分析
- 会話履歴や過去のメッセージはスキャンされない
という点が強調されています。
このAIアシスタントはデフォルトでは無効になっており、ユーザーが手動で有効化する必要があります。また、TestFlightでの試験機能のため正式リリース時期は未定ですが、MetaがAI機能の導入を急いでいることから、近いうちに一般ユーザーに展開される可能性が高いとみられています。
出典: 9to5mac.com
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