グーグルとの提携交渉が浮上
米アップルが、次期Siriにおいてグーグルの生成AIモデル「Gemini」を採用する方向で予備的な協議を進めていることが、Bloombergの報道で明らかになりました。iPhoneメーカーであるアップルは最近グーグルに接触し、独自のSiri向けカスタムAIモデルの構築について協議したとされています。実現すれば、アップルにとって生成AI分野での大きな転換点となる可能性があります。
遅れを取ったSiriの刷新とリーダーシップ交代
Siriの大規模アップグレードは当初予定から1年遅れ、社内でエンジニアリング上の課題が浮上。その結果、ソフトウェア責任者のクレイグ・フェデリギ氏とVision Proの開発を主導したマイク・ロックウェル氏が新たにプロジェクトを監督する体制へと変更されました。
「Linwood」と「Glenwood」2つのSiriを同時開発
Bloombergによると、アップルは現在社内で“ベイクオフ”と呼ばれる比較テストを実施中。自社モデルを活用する「Linwood」と、外部のAI技術を利用する「Glenwood」の2種類の新Siriを開発し、どちらが最適かを見極めています。
他社との交渉も進行中
アップルはグーグル以外にもAnthropicやOpenAIと協議を行ったとされており、最終的に自社技術で行くか、外部パートナーを採用するかの決定は数週間以内に下される見通しです。
既存のグーグルとの関係と規制の壁
両社の協業は今回が初めてではありません。すでにグーグルはアップル製品のデフォルト検索エンジンの座を維持するために、毎年数十億ドル(約数千億円)を支払っています。ただし、この契約は現在米司法省による独占禁止法調査の対象となっており、新たなAI提携にも影響を与える可能性があります。
AI競争におけるアップルの今後
生成AIの分野で出遅れているとされるアップルにとって、今回のGemini導入検討は大きな戦略転換となる可能性があります。次世代Siriがどのような姿で登場するのか、業界全体が注目しています。