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AMD、RDNA 4の展開は控えめに―デスクトップ向けに注力

AMD Ryzen CPU のクローズアップ。(画像ソース: Zii Miller、Unsplash)
AMD Ryzen CPU のクローズアップ。(画像ソース: Zii Miller、Unsplash)

AMDの次世代GPUアーキテクチャ「RDNA 4」は、Nvidiaの最新「Blackwell」チップと比べると静かな船出となっている。現在発表されているのは、ミドルからハイエンド向けのデスクトップGPU 2モデルのみ。一方、AMDは強力な内蔵グラフィックスを備えた新しいAPUを複数発表しているが、RDNA 4アーキテクチャは採用されていない。最近のインタビューで、同社は当面この方針を維持する意向を示した。

RDNA 4は当面デスクトップ専用

Notebookcheckのインタビュー によると、AMDは現時点ではRDNA 4をデスクトップ向けに限定する方針だという。モバイル向けの展開も完全に否定はしていないが、具体的な計画や時期については明かされなかった。

このインタビューでは、主にAMDの新しいRyzen APU「Strix Point」および「Strix Halo」について語られている。Strix Pointはすでに携帯型ゲーミングPCに搭載されており、Strix HaloはゲーミングノートPC向けに開発されている。Strix Halo(Ryzen AI Max)は最大40基のコンピュートユニットを搭載し、「専用GPUクラスの性能」を持つとされる。AMDの製品担当ディレクター、ベン・コンラッド氏によると、Strix Haloは従来の専用GPUと組み合わせる必要がないほどのパフォーマンスを発揮する可能性がある。

2025 年第 1 四半期および第 2 四半期に利用可能になるさまざまな AMD プロセッサ モデルの仕様を示す表。(画像ソース: AMD)
2025 年第 1 四半期および第 2 四半期に利用可能になるさまざまな AMD プロセッサ モデルの仕様を示す表。(画像ソース: AMD)

RDNA 4搭載ノートPCはAPU中心に

AMDは将来的にノートPC向けにもRDNA 4を導入する計画だが、専用GPUではなくAPUとして展開する可能性が高い。現在、メーカー各社はStrix Point APUをNvidiaの次世代RTX 50シリーズのノートPC向けモデルと組み合わせた製品を開発中とされている。詳細なスペックや発売日は未定だが、RTX 5050を除くすべてのモデルが最新のGDDR7メモリを採用する予定だ。

AMD RDNA 4 アーキテクチャの特徴。(画像ソース: AMD)
AMD RDNA 4 アーキテクチャの特徴。(画像ソース: AMD)

Radeon RX 9070シリーズ、3月に発売予定

AMDは今月のCESで、デスクトップ向けRDNA 4 GPU「Radeon RX 9070」と「9070 XT」を発表した。独自のベンチマーク結果はまだ公開されていないが、NvidiaのRTX 5070シリーズと競合すると見られ、価格は約500ドル(約7.5万円)からになる見込みだ。

AMDはRDNA 4の発売を3月まで延期しており、その間にソフトウェアの最適化を進めるとされる。特に、最新のアップスケーリング技術「FSR 4」はFSR 3.1と比べて大幅な画質向上が期待されるという。一方、NvidiaはRTX 5080と5090を数日以内に発売予定。価格はそれぞれ999ドル(約15万円)、1,999ドル(約30万円)となるが、転売やカスタムモデルによってさらに高騰する可能性がある。

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