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Google Cloud、AI活用の新プラットフォーム「Google Agentspace」を発表

Google の Web サイトと検索バーが表示されているコンピューター画面の写真。
Google の Web サイトと検索バーが表示されているコンピューター画面の写真。

Google Cloudは月曜日、企業の生産性向上を目的とした新しいAIプラットフォーム「Google Agentspace」を発表しました。このプラットフォームは、Geminiの高度な推論能力、Google独自の高品質な検索機能、そして社内外に分散する企業データを統合し、従業員が計画、調査、コンテンツ作成、タスクの実行といった複雑な業務を1つのプロンプトで完結できるようにします。

組織の「集合知」を解放

Google Cloudの東南アジア地域マネージングディレクターであるマーク・ミカレフ氏は、Google Agentspaceの可能性について次のように述べています。

「企業における真の輝きは、個々の才能だけでなく、組織全体に潜む集合知にあります。しかし、多くの場合、この集合知は部門間の壁に隠され、必要なときに必要な人がアクセスできない状況にあります。我々の調査では、企業の従業員は質問への回答を得るために平均4〜6つのツールを使っていることが分かりました。Google Agentspaceを使えば、従業員は頼れるAIアシスタントを活用し、生産性を高め、より影響力のある業務に集中できるようになります。」

Google Agentspaceの主な機能

Google Agentspaceは、企業運営を大きく進化させる3つの主要な機能を提供します。

1. NotebookLM Plus:データ活用の新しいアプローチ

Googleが個人向けに提供しているNotebookLMを基盤に、企業向けの「NotebookLM Plus」を導入。従業員は複雑な情報を整理・統合し、新たな洞察を得ることができます。また、「Audio Overviews(音声要約)」などの革新的な方法でデータを活用可能です。この機能は、企業向けにセキュリティとプライバシー保護が強化されています。また、NotebookLMには実験段階のGemini 2.0 Flash機能も統合されています。

2. 統一的な情報探索

Google Agentspaceは、企業ブランドに合わせたマルチモーダルな検索エージェントを提供します。このエージェントは、非構造化データ(例:メールや文書)や構造化データ(例:表形式データ)を横断的に検索し、質問への回答や行動提案を提供します。また、Confluence、Google Drive、Jira、SharePoint、ServiceNowなどの主要な外部ツールとの連携も可能で、従業員が必要な情報に簡単にアクセスできる環境を整備します。さらに、翻訳機能も備えており、異なる言語で作成された情報も即座に理解できます。

3. カスタムAIエージェントの活用

Google Agentspaceは、各部門の業務に合わせたカスタムAIエージェントの作成を支援します。これにより、マーケティングや財務、法務、エンジニアリングなど、さまざまな分野でリサーチ効率の向上、コンテンツ作成の自動化、反復作業の効率化を実現します。エージェントの作成は、ローコードのビジュアルツールを用いることで、技術的なスキルがなくても可能です。

業務効率化とセキュリティの両立

Google Agentspaceは、マーケティングチームがキャンペーンの最適化を行ったり、人事部門がオンボーディングを効率化したり、エンジニアがバグを早期発見して開発サイクルを加速するなど、さまざまな部門の生産性向上を支援します。また、Google Cloudのセキュア設計のインフラを活用することで、エンタープライズデータの保護やコンプライアンスの確保を徹底しています。さらに、役割ベースのアクセス管理(RBAC)や仮想プライベートクラウドの制御、IDとアクセス管理の統合といった高度なIT管理機能も提供されます。

Google Agentspaceの登場により、企業は「知識」をより簡単に活用できるようになり、従業員の生産性とイノベーションが次の次元に進むことが期待されています。

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