Samsung Electronics(サムスン電子)は、2025年12月2日、同社として初めてとなる“三つ折り(トライフォールド)”構造のスマートフォン、Galaxy Z TriFold を正式発表した。Samsung Global Newsroom+2HelenTech+2
■ デザインとディスプレイ ― 折りたたみで「スマホ」、開けば「タブレット級」
Galaxy Z TriFold は、2つのヒンジを使って本体を三つ折りにできる構造。折りたたんだ状態では6.5インチのカバーディスプレイを備え、一般的なスマートフォンと同様に扱える。ケータイ Watch+2エルミタージュ秋葉原+2
一方、開くと10.0インチの QXGA+ Dynamic AMOLED 2X ディスプレイ(解像度 2160×1584)が現れ、大画面での動画視聴やマルチタスク、コンテンツ制作などに適したタブレット級の利用体験を実現する。リフレッシュレートは最大120Hz、ピーク輝度は1600 nits。Samsung Global Newsroom+2PC Watch+2
また、折りたたみ機構には「Armor FlexHinge」と呼ばれる強化ヒンジと、セラミックガラス繊維強化ポリマー製の背面素材などを採用し、耐久性と携帯性のバランスを追求している。PC Watch+1
■ 性能スペック ― フラッグシップ級のハードウェア
- プロセッサ:Snapdragon 8 Elite Mobile Platform for Galaxy(3nm)Android Authority+1
- メモリ / ストレージ:16GB RAM / 512GB(※韓国向けローンチ時の構成)ケータイ Watch+1
- バッテリー:5,600 mAh(3セル構成)Android Authority+1
- 充電:45W 有線急速充電(約30分で50%充電)、15W ワイヤレス充電、ワイヤレスパワーシェア対応。Android Authority+1
- カメラ構成(リア):200MP メイン + 12MP 超広角 + 10MP テレフォト + デュアルセルフィーカメラ。Wikipedia+1
- OS/UI:Android 16 + One UI 8。Wikipedia+1
さらに、マルチウィンドウで3つのアプリを同時表示したり、10インチ画面をそのままデスクトップ風に使える Samsung DeX の単体サポートなど、モバイル生産性や柔軟な操作性を重視した機能も備える。Android Authority+1
■ 発売情報と価格 — 高級志向のプレミアムモデル
Galaxy Z TriFold は韓国で 2025年12月12日 に発売予定。発売時の構成はメモリ16GB+ストレージ512GB、カラーは「Crafted Black」のみ。価格は 約359万400ウォン(日本円で約38万円前後) に設定されている。ケータイ Watch+2マイナビニュース+2
発売後は中国、台湾、シンガポール、UAE、米国などでも順次展開される予定。ただし、現時点で日本市場での販売は明らかにされていない。Samsung Global Newsroom+2マイナビニュース+2
■ 評価と意義 — “折りたたみスマホの先”を目指す挑戦
折りたたみスマホの分野で長年リードしてきたサムスンが、新たに“三つ折り”という革新的なフォームファクタを投入したことで、スマホ/タブレット/PCライクなデバイスの中間にあたる「ハイブリッド端末」の選択肢が現実になった。
特に、10インチ級の大画面&高性能プロセッサ、DeX対応、大容量バッテリーなどを兼ね備える点は、モバイルワークやクリエイティブ用途、あるいは動画や資料を大画面で扱いたいヘビーユーザーには大きな魅力だ。
ただし、約38万円という価格は決して安くないため、「スマホ感覚」と「タブレット感覚」の両立をどこまで必要と感じるかが、この端末の評価を分けるポイントとなりそうだ。





