マイクロソフトは、Microsoft 365のサブスクリプションサービスに関する変更を発表し、2026年に2つの主要な機能が廃止されることを明らかにしました。今回の決定は、機能の利用状況を定期的に見直した結果として行われたもので、対象となるのは「Skypeの無料通話時間」と「Microsoft Publisher」です。
Skypeの無料通話時間が終了
2026年3月3日以降、Microsoft 365の契約者は、携帯電話や固定電話への毎月60分間の無料Skype通話の提供を受けられなくなります。この機能はこれまでサブスクリプションの一部として提供され、追加料金なしで音声通話が可能でした。この変更は無料版および有料版のSkypeユーザーの両方に影響を与えます。
また、マイクロソフトは、2025年5月に無料版および有料版のSkypeの提供を終了するとすでに発表しています。ただし、「Skype for Business」のユーザーは影響を受けず、引き続き利用可能です。2025年5月以降、Microsoft 365 PersonalおよびFamilyの契約者は、SkypeのダイヤルパッドをSkypeのWebポータルおよびMicrosoft Teams(無料版)内で利用できます。通話を継続する場合は、Microsoft 365のサブスクリプションまたはSkypeクレジットを使用する必要があります。
さらに、マイクロソフトは、ユーザーがSkypeのデータをエクスポートまたは削除できる期限を2026年1月までと設定しました。ユーザーは、Skypeの資格情報を使用してMicrosoft Teams Freeにログインし、Skypeの通話履歴やチャット履歴を移行できます。2026年1月26日までに何も対応しなかった場合、マイクロソフトはSkypeのデータを削除するとしています。
Microsoft Publisherの提供終了
また、30年以上提供されてきた「Microsoft Publisher」も、2026年10月1日をもってMicrosoft 365から削除されることが決定しました。マイクロソフトは、ユーザーに対し、文書作成やデザイン機能を持つ「Microsoft Word」「PowerPoint」「Designer」などの代替アプリへの移行を推奨しています。Microsoft Publisherを利用中のユーザーは、2026年10月1日までに既存のPublisherファイルをPDFまたはWord形式に変換するよう求められています。この日以降、Publisherでのファイルの開封や編集が不可能になります。