2025年6月、フィンランド発のウェアラブルブランド Oura は、次世代スマートリング「Oura Ring Gen 4(オーラリング第4世代)」を正式に発表しました。指輪型デバイスでありながら、高精度な生体センサーとAIによるリアルタイム分析機能を搭載した本機は、これまでにない“指先からのヘルスモニタリング”体験を実現しています。
今回の第4世代モデルでは、従来の睡眠・心拍・皮膚温トラッキングに加え、ストレスレベルの自動検出や、呼吸パターンのモニタリングといった高度な新機能が追加され、より包括的な健康管理が可能になりました。
■ 指先で“見えない健康”を可視化
Oura Ring Gen 4は、わずか4g〜6gのチタン合金製リングでありながら、医療グレードのセンサーを内蔵。以下のような測定が24時間自動で行われます:
- 心拍数(HR)・心拍変動(HRV)
- 皮膚温度の微細な変化
- 呼吸数と呼吸リズムの変動
- ストレス状態の推定(AI解析)
- 深睡眠・レム睡眠・覚醒時間の比率
これらのデータは専用アプリでグラフ化されるほか、AIによって**「回復スコア」や「ストレス予測」**などのアドバイスが自動生成されます。
■ 新機能「スマートジェスチャー」搭載
Oura Ring Gen 4最大の新要素として注目されているのが、ジェスチャー操作への対応です。たとえば、指を2回タップすることで音楽を再生/停止、親指と人差し指を合わせてスマホ通知の読み上げを開始、といった機能を割り当てられます。
この機能は「Oura Motion IQ」と呼ばれ、AIとIMUセンサーによって、日常の指の動きを高精度に判別する新しい体験として注目されています。
■ 女性向け機能と月経予測の進化
女性ユーザー向けには、皮膚温とHRVの相関から月経周期の自動予測が可能になっており、精度が前モデル比で約30%向上。PMSの兆候や排卵日もアプリ上で通知されるようになっています。
これにより、Oura Ringは単なるアクティビティトラッカーではなく、ホルモンバランスや体調の変動も含めた“体内のリズム”を読むパーソナルAIコーチとしての立場を確立しました。
Oura Ring Gen 4 の主な仕様:
● サイズ・重量:USサイズ6〜13(重さ4〜6g)
● 素材:チタン(耐水、抗菌コーティング)
● バッテリー持続時間:最大7日間(フル充電約80分)
● 充電方式:専用ワイヤレスチャージャー(USB-C)
● 対応端末:iOS / Android、Bluetooth 5.3
● 測定項目:心拍、HRV、体温、呼吸数、ストレス、睡眠スコア、活動量
● その他:AIヘルス分析、スマートジェスチャー、月経予測、ストレス警告
● カラー展開:マットブラック / シルバー / ゴールド / サンドピンク
■ 着けていることを忘れる、けれど手放せない
Oura Ring Gen 4は、腕時計型のウェアラブルでは得られない“指先からの連続計測”により、**無意識のうちに身体を守る“第二の神経網”**とも言える存在へと進化しています。
特に、忙しいビジネスパーソン、睡眠の質を向上させたい人、ホルモンバランスに敏感な人にとって、毎日の体調変動を“予測”してくれるこのデバイスは、まさに未来の健康管理ツールです。
2025年は、スマートウォッチではなく、スマートリングが健康ガジェットの主役となる年になるかもしれません。