ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2025年6月に次世代ポータブルゲームデバイス「PlayStation Portal 2」を正式発表しました。
2023年に登場した初代Portalから約2年ぶりの進化となる本モデルは、5G対応・クラウドゲーミング強化・Androidアプリのサポートなど、単なるリモートプレイヤーを超えた機能を備えています。
■ 5G通信対応でどこでもクラウドゲーミング
PlayStation Portal 2は、ついに5G通信に対応。これにより、Wi-Fiのない環境でも安定したPS5リモートプレイやクラウドゲームが可能になります。
専用の「PlayStation Link」通信規格だけでなく、従来のWi-Fi 6EおよびBluetooth 5.3もサポート。ポータブルでありながら、本格的なマルチプレイヤーゲームや高画質タイトルのプレイが外出先でも楽しめます。
■ クラウドプレイ&Androidアプリ対応
最大の注目点は、PlayStation Nowのクラウドゲームが正式サポートされたことです。
これにより、PS5本体が近くになくても、PSNアカウントとインターネット接続があれば、Portal 2単体で数百本のゲームがプレイ可能になります。
さらに、AndroidベースのカスタムOSが採用され、YouTube、Netflix、Spotify、Discordなどの主要アプリもインストール可能。ゲームだけでなく、エンタメやコミュニケーションデバイスとしての活用も期待されています。
■ DualSenseライクな操作性と高品質ディスプレイ
Portal 2は、前モデル同様にDualSenseコントローラーの特徴を継承。アダプティブトリガー、ハプティックフィードバック、6軸センサーなどの要素がそのまま内蔵され、据え置き型と変わらない没入感を提供します。
ディスプレイは**8インチのOLEDパネル(1080p / 120Hz)**に進化。リフレッシュレートが向上したことで、FPSやアクションゲームもより滑らかにプレイできます。また、HDRサポートや色域の拡張により、映像美も大幅に向上しています。
■ バッテリー、ストレージ、拡張性も強化
Portal 2はバッテリー持続時間が最大9時間に拡張され、30WのUSB-C急速充電にも対応。
内蔵ストレージは128GB / 256GBの2モデルに加え、microSDカードで最大2TBまで拡張可能。大型タイトルや動画保存にも十分な余裕があります。
PlayStation Portal 2 の主な仕様:
● ディスプレイ:8インチ OLED(1920×1080 / 120Hz / HDR)
● プロセッサ:Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2(Androidカスタム)
● RAM:8GB
● ストレージ:128GB / 256GB(microSD拡張最大2TB)
● 通信:Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.3 / 5G(eSIM & nanoSIM対応)
● バッテリー:最大9時間、USB-C 30W急速充電
● 対応サービス:PS Remote Play / PS Now(クラウド) / Google Playアプリ
● その他:ステレオスピーカー / 3.5mmイヤホンジャック / PlayStation Link
● 重量:約480g
● カラー:プレイステーションホワイト / マットブラック / ディープブルー(限定)
■ ポータブルゲーミングの新しい“標準”
PlayStation Portal 2は、従来の「PS5の拡張機能」としての立場を超え、単独で遊べるオールインワン型ゲーミングデバイスへと進化しました。
クラウドプレイ、5G対応、Androidアプリサポートといった新要素は、ゲーム機とタブレットのハイブリッド化を進め、より柔軟でスマートな遊び方を可能にします。
2025年のモバイルゲーム市場を代表する存在となるであろうPortal 2は、まさに「PlayStationの次の1ページ」と言えるでしょう。