サムスン電子は、新たなデザインカテゴリーを切り開く超薄型スマホ「Galaxy S25 Edge」を発表しました。このモデルは、同社の最新フラッグシップ「Galaxy S25」シリーズを基にしたバリエーションで、カリフォルニア州サンノゼで開催された「Samsung Unpacked」イベントの締めくくりでお披露目されました。
超薄型スマホの新時代を開拓
「Galaxy S25 Edge」は、S25シリーズの機能を引き継ぎつつ、これまでにないほど薄型のデザインを実現しました。サムスンのモバイル部門トップ、TMロウ(TM Roh)氏によると、このモデルは先進技術と美しさを両立させた製品です。
「ユーザーは最高の性能、カメラ機能、AI機能を求める一方で、目を引くデザインも期待しています」とロウ氏は語り、「S25 Ultraの利点を薄型の筐体にまとめ上げた製品です」と述べました。
Appleとの競争
この発表により、サムスンは超薄型スマホ市場でAppleに先んじる形となります。Appleも年内に、超薄型iPhoneを投入する予定で、「iPhone Air」として知られるこのモデルは、9月の定例発表イベントで公開される見込みです。一方、「Galaxy S25 Edge」は年央までに米国やその他の市場で発売される予定で、サムスンは先行販売による優位性を狙っています。
Appleの超薄型モデルは、これまであまり人気が出なかった「iPhone Plus」を置き換える形で登場し、より広いユーザー層をターゲットにしたデザインになると報じられています。
「Edge」の復活
サムスンは、このモデル名に「Edge」を採用することで、薄型デザインと最先端技術を象徴させると同時に、かつてカーブディスプレイを搭載した端末で使用したブランド名を復活させました。ロウ氏は「この製品には非常に大きな期待を寄せています」とコメントしています。
価格と発売日
サムスンはまだ価格を正式決定していませんが、S25 Ultra(最低価格1,299ドル:約17万4,000円)よりも低価格に設定する予定と発表しました。「このモデルをより多くの顧客に手が届く価格に設定し、幅広い層にアピールしたいと考えています」とロウ氏は述べました。
「Galaxy S25 Edge」は、その洗練されたデザインとトップクラスの機能でスマートフォン市場に新たな波を起こし、Appleの「iPhone Air」など競合製品にも高い基準を課すことが期待されています。