スペイン・バルセロナで開催されたMWC 2025において、中国のスマートフォンメーカーTecnoは、新たに「Camon 40」シリーズの4機種を発表しました。このシリーズには、最上位モデルの「Camon 40 Premier」、5G対応の「Camon 40 Pro 5G」、4Gモデルの「Camon 40 Pro」、そして標準モデルの「Camon 40」が含まれています。
Camon 40 Premier: フラッグシップモデルの進化
シリーズの最上位に位置する「Camon 40 Premier」は、前モデルと比べてデザインとチップセットが刷新されました。プロセッサーは「Dimensity 8200」から「Dimensity 8350」へとアップグレードされ、より高い性能を発揮します。外観デザインも変更され、2トーンのカラーリングを採用しつつ、より洗練されたフォルムになりました。カラーバリエーションは「エメラルドレイクグリーン」と「ギャラクシーブラック」の2色です。
ディスプレイは6.67インチ(従来モデルは6.77インチ)とわずかに小型化されましたが、リフレッシュレートは144Hzへと向上し、10bitカラーやHDRにも対応。カメラはクアッド50MP(5,000万画素)構成で、広角・超広角・望遠(3倍光学ズーム)すべてが50MPセンサーを搭載。フロントカメラも50MPで、オートフォーカス(PDAF)機能を備えています。バッテリー容量は5,100mAhに増量され、70Wの急速充電にも対応しました。
Camon 40 Proシリーズ: 5Gと4Gの2モデル展開
「Camon 40 Pro」には、5G対応モデルと4G限定モデルの2種類が用意されています。チップセットの違いが最大の特徴で、5G版は「Dimensity 7300」を搭載し、4G版は「Helio G100」を採用しています。
ディスプレイは6.78インチOLED(144Hz)、メモリは8GB RAM+256GBストレージを標準搭載。カメラ構成は50MPのメインカメラ、8MPの超広角カメラ、オートフォーカス対応の50MPフロントカメラを備えています。なお、前モデル「Camon 30 Pro」と比較すると、超広角カメラの画素数が50MPから8MPに減少、急速充電も70Wから45Wへとスペックダウンしています。
デザイン面では「Camon 40 Premier」と異なり、よりシンプルな縦型カメラ配置を採用。このシリーズは「エメラルドレイクグリーン」「ギャラクシーブラック」に加え、新色「グレイシャーホワイト」が用意されています。
標準モデルCamon 40: コストパフォーマンスを重視
最も手頃なモデルである「Camon 40」は、「Camon 40 Pro(4G)」とほぼ同じ仕様ながら、外装がプラスチック仕上げとなっており、コストを抑えた設計です。ディスプレイやチップセット、バッテリー、充電機能は「Camon 40 Pro」と同等ですが、フロントカメラが50MPから32MPへ変更され、オートフォーカスも省略されています。
カラーバリエーションは「エメラルドレイクグリーン」「ギャラクシーブラック」「グレイシャーホワイト」に加え、「エメラルドグローグリーン」が追加され、シリーズ最多のカラーバリエーションを誇ります。
まとめ
Tecnoの新しい「Camon 40」シリーズは、最上位モデルの「Camon 40 Premier」からコストパフォーマンスを重視した「Camon 40」まで、ユーザーのニーズに応じた多彩な選択肢を提供します。特にカメラ性能とリフレッシュレート144Hzのディスプレイは、価格帯を考慮すると魅力的なポイントです。Tecnoは、このシリーズを通じてさらなる市場拡大を目指しています。
ニュースソース: GSMArena