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Grok-3が中国のDeepSeek-R1を上回る性能を記録、イーロン・マスクのxAIが“計算量の暴力”で最前線へ

xAI ロゴの横にある Grok ロゴ。
xAI ロゴの横にある Grok ロゴ。

イーロン・マスク氏率いるxAIが開発した最新AIモデル「Grok-3」が、中国の注目株であるDeepSeek-R1をわずかに上回る性能を示したことが、調査会社Counterpoint Researchの最新レポートで明らかになりました。

Grok-3はOpenAIのGPT-o1やGoogleのGemini 2も上回る性能を持つとされ、同モデルはマスク氏のスーパコンピューター「Colossus」上で約20万基のNVIDIA H100 GPUを使って訓練された、計算規模において桁違いの存在です。

一方、中国のDeepSeek AIが公開したDeepSeek-R1は、性能ではGrok-3に僅差で劣るものの、わずか約2,000基のNVIDIA H800(中国向けのH100代替品)でトレーニングされており、その効率性が高く評価されています。

スケールか、効率か

CounterpointのアナリストであるSun氏は、「Grok-3は計算資源に妥協せず、最先端性能を追求した“暴力的アプローチ”だが、DeepSeek-R1はMoE(Mixture-of-Experts)や強化学習、厳選されたデータによって少ない計算資源で同等の性能を引き出した、アルゴリズムの勝利」と述べています。

マスク氏は2025年2月、自身のX(旧Twitter)で「週末はチームと製品改善に集中する」と発言し、Grok-3の開発に注力していたことも報じられています。

現実的なROIとは?

Grok-3のような超大規模モデルは、実際のユーザーにとっては性能向上の恩恵が限定的である可能性も指摘されています。報告書では「100倍のGPUを投入しても得られる性能差はわずかであり、投資対効果(ROI)の観点からは、DeepSeek-R1のような効率重視の戦略の方が持続可能」としています。

Grok-3は、計算力にものを言わせて限界を押し広げるアプローチ。一方でDeepSeek-R1は、最小限のリソースで最前線の性能を実現するという、真逆の哲学を体現しています。

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